貫けよ寒貧

2008年9月18日 趣味
貫けよ寒貧
BSマンガ夜話


今日は蒼天航路の回。
結論から言うと超おもろかった。
あのメンバーがあんなにも熱く語ってくれるとは正直予想外もいいとこだったね。
もっと淡々と進めるものかと思っていたから。これは嬉しい誤算だった。

僕は三国志漫画のバイブルを挙げろとと言われたら確実に横山三国志を出すクチだけど
蒼天も捨て置けないと思うのは、横山三国志が完全に決められたコマ割り、量で
忠実に物語を紡いでいくのに対して、
蒼天は1話1話に漫画的見せ場を作ってそこに盛り上がる重点を置くという
両極端があるからだと思う。

横山は演義中心に描いているのに対し蒼天は正史ベースだし
吉川版以降の人間味溢れる曹操像は蒼天では小男設定も何処へやらの多才超人っぷり。
キャラの書き分けも横山版は顔がすぐ変わるし主要人物たちの描写に重きを置いてるし
ハンコ絵美形揃いという特徴をフォーマット化している一方で、
蒼天では卓越した画力、表現法で徹底したキャラの書き分けを行うといった対照的な比較の仕方ができる。
正直日本の三国志漫画のエポック的にはこれらがツートップだと思うね。
ちなみに僕は横山も蒼天も両方好きです。
なのでどっちが良いとかで舌戦してるのを見かけると非常に悲しい。
そういう奴等には黙って恋姫無双を差し出して二個競食の計を狙うのがマイジャスティス。


まぁ僕の日記に堅苦しい考察を求める奴もまずいないだろうから
ここからは横山三国志文庫版第5巻の三谷幸喜のあとがきの如く、
横山・蒼天含めて総合した、僕が好きな武将ベスト3を書いてみたいと思う。


第3位・夏侯惇

㌧兄。横山ではジュン兄。眼帯姿の自分を鏡で見て怒りのあまり鏡を叩き壊す人。
趙雲をネズミ呼ばわりしたら逆に豚呼ばわりされ返す人でもある。
あそこは「どう見てもドカベンフェイスのお前の方が豚だろうがこのヤロウ」
とキレても良かったと思う。そこに突っ込まないジュン兄マジ名将。
蒼天では烈海王としのぎを削るほどのツンデレの塊。そら阿瞞も女房役に置く罠。
曹操のカリスマブースト属性があってか武力もわりと高め。
華雄将軍とかどさくさで斬ってます。演義では関羽に斬られ正史は孫堅に斬られる。
三国の将にそれぞれ斬られるという、ある意味噛ませ犬ポジとしては最優秀男優賞を
華雄にあげたい。
某所ではもっさん、ルチャーさんと並ぶ両目眼帯コラの常連。㌧兄の夏はこれからだ。
どっかの世界ではベルガ・ギロスの人。

「兵卒の夏侯惇です、よろしく」


第2位・周瑜

図らずも三谷さんのと武将が被った。
まぁ良くも悪くも2の数字の人なんだろう。
それくらい演義ではナンバー2の悲哀が本当に似合う人。
そこがたまらなくネタ的にも大きいお姉さん的にも高ポイントなのだろう。
ていうか横山周瑜はただのリアクションが面白いオッさんだから困る。
でもあれでなきゃ僕はここまで周瑜に入れ込んではなかったろうなぁ。それくらい好き。
蒼天は少年期のやんちゃさは何処へやら、普通に物腰穏やかな人に成長。
玉璽の兆し予感して飛び上がってた人と同一人物とは思えん。
赤壁以降の劉備が宴席で評する周瑜を考えると本当に泣けてくる。王佐の才て辛い。
そしてその死に様。蒼天キャラは本当に死ぬギリギリまでが見せ場だから良い。
横山と蒼天、演義と正史でのどっちの像も好きになれたキャラはこの人くらいだ。
どっかの世界では百式の人。

「心を燃やすは帝王の軍略 心を包むは孫家三代」


第1位・馬超

やっぱり僕にとって馬超は外せない。
横山での1ページ丸々使った慟哭シーンは1度見たら忘れられないインパクト。
関羽死んだ時の劉備ですら泣いたページは2コマだというのに。
西涼の若武者という初々しいイメージが好きだね。
曹軍に突っ込んでいったり最後は離間にかかったり。
蒼天の馬超はある意味誰よりも潔癖すぎる天下観を持ちそれに忠実な純粋人。
目から天下の色を落っこちさせるほど曹操を追い詰めた唯一の将。まさにターミネーター。
潼関がハイライトに見られがちだけど、曹操に敗れてからの馬超がまたいい。
家族も盟友も旗本も全て失って身も心もボロボロになりながら蜀の地にやって来る馬超。
そこで劉備に出会い、劉備の袋に収まってかつての穿たれた天下に涙した少年だった頃の
姿に一瞬戻るシーンがたまらなく良い。
あそこだけでも蒼天を読んでて良かったと思えたくらいに。
どっかの世界ではブルーデスティニーの人。

「穿たれたる天よ!どこまでその蒼さを誇るというのだ!?」


そんなわけで話を戻すと今回のマンガ夜話はとても面白かった。
これ是非とも2~3時間かけて話して欲しかったなぁ、全武将語るくらいの勢いで。
あと番組中でも触れられてたがアニメは正直大変そうだよね、あの原作再現するのって。
コマの間の情感とかエログロ路線とかキャスティングとかまでも。
まあ何が来ても楽しむ度量を養うのが最良の策かなと。
できれば6~8クールくらいかけてじっくりやって欲しい。

大・三国志展

2008年5月16日 趣味
大・三国志展
http://www.fujibi.or.jp/exhibition/sangokushi.html
に行ってきました。先週の日曜日に。
何で当日書かなかったのかというと、
先日蜀の方で起こった地震で自粛したとかそういう訳ではなく
単に長文書く暇が無かっただけです。

「大三国志展―悠久の大地と人間のロマン―」

僕はネットでこの展覧会の存在を知ったんですが、
八王子という開催場所が近いこともあったのか、
新歓合宿でY田君からSD三国伝関連でこれのパンフを見せてもらったからなのか、
あるいは今月のポプリクラブで孔明(♂)×劉備(♀)の水魚の交わりを描いた
エロ漫画を読んだせいなのか、
それらが合わさり化学反応を起こしスパーク…とまではいかないが
俄然興味が湧いたので富士美術館まで行ってきました。

こういう三国志関連の展覧会に行くのは初めてだったんですが、
全くの三国志初心者にも分かり易く演義のストーリーを最初からなぞる形式で
展示物が置いてあったりしてなかなか良い構成になっています。
(そのせいか蜀関連が多め)
他にも音声ガイドというのがあってヘッドホン形式で
展示物の紹介を音声で解説してくれるツールなんかもあったので
500円払って僕も装着しながら見て回ってきました。
その中で僕が見れて良かった展示物を数点紹介しときます。

○展示フロア

・吉川英治「三国志」の原稿、新聞連載時の挿絵
思わず「すわ、孔明!」と叫びたくなる吉川三国志。
原稿の方は赤壁前後、新聞のは虎狼関の戦いの時のやつでした。
吉川先生の三国志は旧字体や表現が昔風なので
とっつきにくいかもしれませんが表現が美しいですね。
汝南で張コウが死んだり長坂橋で張コウが死んだり北伐でさらに張コウが死んだりする小説ですが、
慣れれば本当にすんなり読めます

・横山光輝「三国志」原画・カラー原画
思わず「げえっ!孔明!」と叫びたくなる横山三国志。
これが吉川先生の原稿の隣に置かれてるもんだから思わず目頭が熱くなりました。
原画のページは文庫30巻の46ページ目だったと思います。カラーの方はたしか孔明と北斗七星。

この2つを見れただけでも行った甲斐がありましたね。

・人形劇三国志 劉備・関羽・張飛・孔明
TVで動いてた川本喜八郎製の劉・関・張が並んでいる姿。孔明は何処だったかなぁ…?
見た瞬間脳内で流砂の中から三国志の文字が出てきましたよ。
できれば紳々・竜々も加えて欲しかったなぁ(笑)
そういやランペイジの伸竜はこの2人のオマージュとかだろうか。
♪すきならすっきっとー

・長野剛画のボード
これは僕も持ってます。
ていうか三国志?のパッケ絵です。サイズ大きくしてみるとまた迫力が違うなぁ。

あとは孔明の北伐を描いたジオラマ、四輪車や木牛流馬の模型などファンでなくとも
三国志の世界に引き込まれる展示が満載でした。

○SD三国伝

一通り展示室を出ると、広場の一角にSD三国伝のコーナーがあって
温泉旅館のパチンコ台みたいなサイズのジオラマの中にSDガンダムが。
見てた小学生くらいの子供達が「これ全部集めるとどんだけお金かかるんだろう」
などとなかなか現実的な事を言ってました。
大丈夫、あと10年くらいすれば大人買いできる財力と時間持てるから。
と心の中で返す。
ちなみに売りさばく気満々なのか、売店コーナーにはプラモが大量にありました。

○シアター

大三国志展のイメージキャラクターとして劉備・孫権・曹操を
流行りのイケメン俳優が演じる映像劇が見れる劇場。
どこかで見かけた名前がいるな、と思って帰った後に調べたら

劉備:風魔の小次郎の兜丸の人
孫権:ゴーオンで黄色とフラグ立てたフルート奏者の人
曹操:電王1話で良太郎をカツアゲしてたDQNの人

でした。兜丸さん以外は正直わからんかったよ。
魏呉蜀それぞれ別にシアターがあったんだけど時間の関係で魏のしか見れず。
ううむ、また今度観にいくか。
あと三国志にちなんで映画レッドクリフの予告編と、
秋から放映する日中協力のアニメ三国演義のパイロットフィルムもありました。
さすがに恋姫はなかったか
三国演義の方は気持ち悪いくらい人が動いてましたね。なんかディズニー的なモーションで。

○売店

面白い土産グッズが満載でした。ここでも数点紹介

・孔明まんじゅう
煽り文句が“肉汁の味”とか書かれてました。
それもうマンジュウじゃなくてマントウじゃないのか、と思わずツッコミ。
HPで事前にこれの存在は知ってて、「丞相、これは人の首ではございませぬが」
というくらいの大きさを想像してましたが実際は一口サイズでした。
買って食べてみたけど、どう考えても肉というより餡の味。

・横山三国志 クリアファイル&下敷き
クリアファイルの方は4分割されて左上から後漢・魏・呉・蜀と
各武将達の人物紹介があるんですが
蜀に孟獲、祝融がいるのはともかく魏に徐庶の母がいるのは違うだろとツッコミ。
下敷きは孔明が北斗七星バックに立っているカッコ良い姿のもの。
クリアファイルは安いんで3つくらい買ってきました。

・横山三国志ポストカード
80円で全10種。
蜀中心で魏は曹操、呉は周瑜しかありませんが全体的にイラストがカッコいい。
虎をバックに構える劉備や桃園3兄弟のモノクロイラストがお気に入りです。

・横山光輝三国志大百科
潮出版社からの発行本。たぶん大きい書店とかでもあると思います。
三国志連載開始当初の扉絵などが載ってたりして面白い。
劉備が劉邦のような皇族の帽子かぶってたり、関羽がメタボ気味だったり
張飛が仙術師みたいな顔だったり。内容は基本的に演義準拠で正史の要素は薄めでした。

個人的に温州みかんゼリーとかもあれば面白かったんですが。
あとは北伐のジオラマ見てきたということで三国伝の孔明リ・ガズィと司馬懿サザビーを買ってきました。
7月くらいまでやってるらしいんで興味が湧いた人は是非見てくるといいと思います。
多分僕もあと1回は行くかも。


にきゅさんとオワタ君の日記を追加しました。
心攻と妖術使いを増やしすぎた
ニコ動のハルヒ三、ひぐ三シリーズに触発されてというか
真似してやってみたくなったので
画像のキャラ達を武将登録して群雄割拠の勢力状態で始めてみました。
ちなみに女性武将には関羽、張飛、諸葛亮がいます。恋姫の。
君主は劉備です。ランペイジLEの。
 
 
ヨミ様をプレイヤー君主にして上級で始めましたが徐州、豫州を収めてる間に
SOS団が孫堅に滅ぼされて吸収されてたり(笑)さんが袁術から独立して勢力興したのはいいものの仲間が誰一人いなかったりコボ爺がランペイジ劉備に討ち取られてたりとカオスすぎる展開になってました。
ちなみに宿敵勢力にするはずだったビッグファイア様も既に滅んでました。
まあ漫画原作でもこの人は悪役だから、ある意味自業自得。
 
 
 
祖父の法事の都合で一旦実家に帰ります。
2、3日したら帰ってくるよ。
うまく帰れたらちょうどANIMAXで劇場版AIRが観られる…はず。
見逃してもいいかなぁ。
和菓子の師と言えば和菓子も当然
 
 
 
 
 
 
・車田正美原作「風魔の小次郎」がドラマ化
http://www.fuuma-kojirou.com/
 
いやぁ、コレは凄いね。
トップページから爆笑させてもらったよ。特に一番左下と右下。
問題は車田絵のハンコっぷりのせいで誰が原作のどのキャラかほとんど判別がつかないことだね。
ハンコ絵検定3級と勝手に自称している僕でも初見じゃ竜馬くらいしかわからんかったよ。
あと何気に夜叉側に4代目ネクサスとボウケンブラックの人が混じっててワロタ。
ヴェッカーの後番かな?

帰還

2007年8月19日 趣味
帰還
2日目
暑かった。
腐女子がたくさんいた。疲れた。
獏文体で表すと
 
  
暑。
腐。
疲。
暑暑暑腐暑暑疲暑。

こんな感じであった。
 
3日目
行く前から気持ちが萎えてたのですが
一応目当ての本の「チャットちゃんねる公式ガイドブック2007」
を購入できたので結果オーライ。
【ペヤング】【いえっさ】【火葬】【24クール】【湯気】など
普段から実況に慣れ親しんでいる者には爆笑モノの単語が並ぶ辞典だけでも
満足のいく1冊でした。
内容はだいたい↓のと似たような感じなので参考にしたければどうぞ。
http://www.geocities.jp/iyami429/jiten/jiten.htm
 
あと弟子氏とも久々に会えました。
思ってたより元気そうで何より。
 
 
 
・「機動戦士ガンダム00」のキャスト決定
http://www.gundam00.net/
 
鋼鉄三国志+あやかしあやし+牙+ポリフォニカ+こんにゃくといった所のキャスティングかなぁ。
マイナスとマイナスとマイナスとマイナスとマイナスを掛けてるから結果的にマイナスになって大成功に…ってアレ?
まあ黒田先生が書く以上私は観ますよと。
闇で遭いましょう
怪物王女のOPはコミケ前には凄くタイムリーな曲だな。
 
昨日はED君主催のカラオケツアーに行ってました。
作詞家の阿久悠先生追悼曲という題目で
ウルトラマンタロウのOPを歌ってきましたが
映像がバードンやタイラント戦で吹いた。
上の戦いで対照的だった人の歌も一緒に歌ってきたので貼っておきますね。
 
 
http://www.nicovideo.jp/watch/sm82733
 
 
んで今日は闇の方に。
まぁ2、3日目も行くつもりなので適当に見てまわって
出費は控えめにしておきました。
暑さとウーロン茶ヌルヌルなヲタ共のコンボは強烈過ぎる。
あと会場のカートをかわすイメトレをしてたのに結局数回ぶつけられました。
もはや阿修羅閃空か須久根流淡水でも覚えない限りアレは回避不可だね。
レイヤーはハルヒやギアス関連のを多く見たような。
反省すべき点は欲しい本の日を間違ったり企業ブースで御大グッズを見逃したりと
カタを買って事前にちゃんとチェックしとくべきだった事か。
おかげで今日はちっとも本買わんかったんですがね。
しかしカルネ、モーパラとここ2日の肉ツアーで俺の財布は最終日前にボドボドだ!
 
帰ってきたら家の水増し温度計が36度を指していた。
この部屋は冗談抜きで私を殺しにかかっているようだな。
 

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